文武両道の頂点を決める戦いとは?

12月9日に開催されたOxfordとCambridgeによる定期戦Varsity matchのラグビーを観戦してきた。

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知らない方のために、Varsity matchとはイギリスのライバル大学
どうしが年に一度行うスポーツの定期戦のことで、特にラグビー
のようなメジャースポーツでは文字どおり大学の名誉を賭けた戦い
となる。
 
そのVarsity matchの象徴的存在が、学問・スポーツ両面で世界
最高峰のOxfordとCambridge(2校まとめてOxbridgeと呼ぶ)
によるソレなのです。
 
学問の面では言うまでもなく常に世界トップレベル。
スポーツは種目によるが、メジャースポーツであるラグビー
(イギリス発祥)は各国の代表クラスや元プロ選手も何人か
出場しており非常にレベルが高い。
僕が観戦した今回もカナダ・イタリアなどの代表経験選手が
出場していました。
ちなみに、過去には僕の高校・大学の先輩で現日本ラグビー
フットボール協会 7人制日本代表総監督の岩渕健輔さん
(Cambridge)はじめ日本人も数人出場しており、その多くが
日本代表経験者です。
 
このVarsity matchに出場すると、文武両道を極めた証として
「ブルー」という称号が与えられます。
ブルーとは、Oxford(紺)・Cambridge(水色)双方の
ユニフォームの色を掛け合わせた色(青)。
こちらのBlueBridge Educationなどを見ていただくとわかるが、
ブルーはイギリスに非常に意味のあるステータスになっています。
 
Varsity matchはイングランドラグビーの聖地Twickenham
(2015年のラグビーW杯決勝が行われた場所)。
今回初めて行きましたが、ロンドン中心部から電車に乗って
約30分、さらに最寄駅から徒歩15分とちょっと遠い。
東京中心部から味の素スタジアムに行く感覚でしょうか。
 
 
スタジアムの規模(82,000人収容)・雰囲気はさすが。
ちなみに日本のラグビー専用スタジアムである秩父宮は
25,000人だし、多目的スタジアムの新国立競技場でも
68,000人です。
 
応援には、現役生向けに両校キャンパスからバスが
出ており、多くの学生が駆けつけます。
(もちろんOBOGもたくさん。)
 
試合内容は少しマニアックになるので簡単に解説すると、
フィジカル面で明らかに分があるCambridgeが20-10で勝利。
スクラムを押して反則を招き、ラインアウトからドライビング
モールで得点。対するOxfordはスタンドオフが何度かバックス
に展開するもセンター・ウィング陣の突破・決定力に欠け
あまり見せ場なし。
Oxfordにはごめんなさいですが、Cambridgeのキックが全然
入らずミスも多かったので点差はそれほどでもなかったですが、
実力差は歴然でした。
 
 
さて、そんなVarsity matchに出場したブルー達は卒業後
どうなるのか。
Cambridgeの大学院を卒業した後イングランド・プレミア
リーグのサラセンズに入団した前述の岩渕さんのように
ラグビー選手になる人もいるが、残りの多くは世界有数の
金融街であるロンドンのシティで働くビジネスマンとなるよう。
 
この国ではラグビーはプロスポーツ。
高卒でプロになる選手も多いし、なんたって国代表は現在
世界ランキング2位。OxbridgeのVarsityのレベルが高いとはいえ、
そんな環境で国代表あるいはそれ以上に上り詰めるのは至難の技。
しかも、世界トップレベルの選手でさえ年俸は1, 2億円。
パフォーマンスのピークが数年間であることも考慮すれば、
世界最高峰の頭脳を持つ彼らが数十年間に亘って安定的に
数千万〜数億円を稼げるビジネスの道を選ぶのは自然な
流れといえるかもしれない。
 
この点、日本でもプロ契約の選手が増えてきたとはいえ、
プロ:実業団(=会社員選手)の比率は想像する限り
半々かそれ以下だろうからか、
高卒でプロ契約を締結する選手は非常に少なく
今のところ大学ラグビーが国代表やトップリーグの養成所
となっているのが現状。
イギリスとは逆に、実業団選手であれば引退してから
普通の会社員になれるのです。
 
 
と、ちょっと話は逸れましたが、イギリスにおける文武両道
のレベルの高さを感じた日となりました。

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