取引先が潰れそう。あなたならどうする?

僕が社会人2年目のとき、取引先が潰れそうになりました。
このとき抱いた疑問はいまも変わらず明確な答えを見つけられないまま頭に残っていますし、僕の考え方に大きな影響を与えています。

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当時リスクマネジメントという取引先の与信管理や債権回収
を担当する立場にあった僕の仕事は、端的に言うと取引を

続けるのか、
止めるのか、

判断を下すことでした。

 

背景をもう少し。
地方にある従業員数十名ほどの小さな会社でした。
役員には一族が名を連ねているような零細ファミリー企業です。

この会社の本業は元々化学品関連でしたが、
数年前にITや飲食店など本業と無関係の事業に手を出して失敗。

その結果、資金繰りが悪化して
いまや工場はもちろん、一族の住む家まで
銀行から担保に取られている状況。

そして、唯一続ける本業の仕入れ先は我々一社のみ。

 

つまり、

我々が取引を止めれば、即倒産してもおかしくない。
倒産すれば、一族まとめて路頭に迷うことになります。

 

逆に取引を続けた場合でも、彼らが倒産しないとは限らない。
倒産した場合、約1億円(※)の債権が焦げ付くことになります。
(※)住友商事が年間数千億円の純利益を上げていることから考えれば
決して大きな金額ではありません。

 

この状況で、みなさんならどうしますか?

 

「資金繰りが悪化したのは自業自得」
「会社の利益を守るのは当然のこと」
そんな声もあるでしょう。

そんなことをいちいち考える僕は「甘い」と言われれば
そうなのでしょう。

当然、僕にも株主に対する責任がありますから
最後は自社の利益を優先した判断を下すのだと思います。

ただ、

深々と頭を下げる取引先の役員を前にして、

自分の利益を守ることが
少なからず他者を犠牲にすることだとわかっていて、

人として、
当たり前にそういう判断を下すべきではない。
何度経験しても、慣れてしまってはいけない。

そう思っています。

他人を犠牲にする自覚を失ったら、
人として生きていないのと同じ。

それが僕の価値観です。

ちなみに、このとき悶々と悩む僕をみた上司は、
「ハゲタカを観ろ」
といいました。

バブル崩壊で銀行の貸し剥がしを受けた
中小企業のオーナーが首吊ってるがな・・・

僕の悩みは一層濃くなりました。。
(正面から向き合う機会をくれた上司にはもちろん感謝しています。)

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